
競馬場にたどり着くまで
早朝4:00に新宿のバスタを出るリムジンバスに乗り、羽田を6:30に飛ぶ。帰りは深夜便で23:50香港発、4:45羽田着。もちろん狭いし乗り場も遠いが、予想していればすぐに着く。打った翌朝、出社することも可能だ。予想は 報知の馬柱PDFと解説 だけでもOK。報知かなり頑張ってます。エラい。
空港からは「機場快線」なるエアポートエクスプレスで中心地に向かう。機場快線はカードOKだが、地下鉄は現金が必要。何度も乗るなら、八達通(Octopus Card)を買うと便利です。Suicaみたいな交通ICで、鉄道やバスだけでなく、コンビニでも使えるし、競馬場も入れる! 小銭でイライラすることもないし、馬券に集中できますな。小銭じゃない軍資金は1香港ドル=14.5円くらいで手に入る。5万円両替。
沙田競馬場の最寄り駅は開催日限定の「馬場」駅で、地下鉄東鉄線を中国大陸(深圳)に向かって北上する。中心地からだと、紅磡(ホンハム)か九龍塘で乗り換え。駅と競馬場は直結です。オクトパスがあれば入場券も不要。
国際競走とは別の話だが、毎週水曜の夜に開催しているハッピーバレー競馬場(跑馬地馬場)は香港島にある。水曜に入って日曜に帰れば両方楽しめますが、あたしはやりません。わからないからね。若い頃に打ったときは、万券一発で偶然勝ったなあ。たしかオリヴァーだった。そういう意味では香港は相性良いです。
馬券の種類、マークシートの塗り方


基本的には日本と変わらないし、東アジアの人は博打好きなんだなあと思う。イギリスやフランス、アメリカとも雰囲気が違う。で、日本人も多いんだけど、みんなマークシートで苦労しています。あたしも毎年忘れて最初のレースでダメ出し喰らうので、備忘録を兼ねて丁寧に記しておく。
馬券の種類は、こんな感じ。買ったことはないが、4連系もある。ほかにも後半6レース当てるやつとか、いろいろあるのだが、馬券で勝負するのはこのくらいだろう。日本と違う打ち方をしても勝てるわけないし。そうそう、枠連がないのは当たり前だが、馬単がないのでご注意を!(今年もうっかり忘れてた) 右端の「色」はマークシートの帯色です。



塗り方でございます。案外難しい。
①式別・レース番号・毎注UNIT(1点あたりの購入金額)を塗る。
②馬番を塗る。バラ(1点ずつ)やボックスは、「SELECTIONS」の1枠内に。
③流す場合は、「BANKER ONLY」に軸馬を塗り、「SELECTIONS」に相手を塗る。
④3連単(4連単)は、流しが「B」、フォーメーションなら「MB」、マルチは「M」、流しマルチは「BM」だと思う。MBしか使わなかったので違ったら済まんです。4連単、今年のJCに欲しかったなあ。
これでいけると思うのだが、一番間違えるのが、レースをまたがない場合は「1」の枠だけを使う。というやつ。わからない! 日本だとレースをまたいで買うのはWIN5だけなので、そういう発想がないからつい「2」「3」と塗っちゃいますな。まあ1枚ずつバラで塗っとけばOKかと。
1点$20以上(約300円)の窓口に行くと、空いてるし英語できる人がいます。中国語よりはマシだ。おばちゃんの失笑を受けながら買いましょう。1レース目で学ばないと、落ち着かない。
沙田攻略法 - 日本馬勝負馬券
シンプルだ。今回もやっちまったが、ほかのことは考えないほうがいいと思う。そもそも現地の馬は基本わからないわけで。
この数年レース順は決まっていて、ヴァーズ(4R:2400m)、スプリント(5R:1200m)、マイル(7R:1600m)、カップ(8R:2000m)。6Rは国際競走以外のレースが組まれていて、少し休んで考える時間をもらえる。
よく知られるようにスプリントで勝負になったのはロードカナロアだけ。今年のファインニードルは違うかもしれんと思い、少し買ってみたが全然だった。基本的には残り3鞍の勝負になる。
2016年はヴァーズのサトノクラウンだった。相手は絶対的なハイランドリールで、馬連1点(馬単があれば少額でもついただろうなあ)で的中。行きがけの予告通り、儲けた金をShanghai Tangでジャケットに換えた。
2017年はヴァーズのトーセンバジルが3着も、2着のタリスマニックを消して失敗(1着はハイランドリール)。カップのステファノスも4着で終了。但しどちらもわりと人気になっていたので、バレてきたかなーとも感じた。それでもJRAよりはつくのだが。
さて、2018年に戻る(上の写真は昨年)。まずはヴァーズ。日本馬じゃないのに、愛ダービー馬のラトローブが全然人気がなくて、ここから入って失敗。いきなりやっちまった。普通にリスグラシュー強かった! モレイラで4人気、うーん、チャンス逃す。マイナス400ドル。
JRAは馬連4110 / 3連複34360 / 3連単207950。香港は馬連1755 / 3連複15020 / 3連単72790。JRAの勝ち。各レースの現地配当を貼っておく。
次がスプリントで、これは人気2頭が抜けたオッズにもかかわらず、ファインニードルとの3連複が19倍! JRAでは7.3倍だからたまらんのだが、やはりダメだった。2人気の勝ち馬が斤量その他で1人気(惨敗)を逆転することは読めていたのだがなあ。スプリントは当面買わないほうがいい。マイナス320ドル。
JRAは馬連1390 / 3連複3060 / 3連単13970。香港は馬連1975 / 3連複3640 / 3連単16910。香港馬で決まったのだが、ほぼ互角の払戻しだ。
マイルの前にカップの話をすると、これは明らかに日本の2頭が強くて分かりやすい。ディアドラはいまめちゃめちゃ強いと評価しているので、2着にサングレーザーを置けば3連単が絞って獲れそうだ──。
という安易なのはダメで、これは現地でも普通に売れている。3着にステファノス(さすがに人気落ち)と南アフリカ出身の穴馬ノーザンスーパースターを置いてみたのだが、これじゃなかったんだなあ。マイナス600ドル。
JRAは馬連2210 / 3連複1950 / 3連単15490。香港は馬連1055 / 3連複1310 / 3連単10410。これはJRAにやや分がある。香港でもJRAでもディアドラ1人気、サングレーザー2人気だった。
香港マイルで1500%的中!
お楽しみのオッズは──。あ、一つ忘れてた。オッズは、画面がついた細長い台(写真なくて申し訳ない)で、自分で見たいレースと式別を選んで出せる。地元民はスマホで確認できるのか、案外空いてるので活用すると良いです。
馬連25倍、ワイド10倍。これが、購入時のビューティージェネレーションとヴィブロスのオッズだった。いつも通り、ワイドで500%を確保するために5000円相当(350香港ドル)を入れ、馬連は2000円相当(150ドル)。3連単ボーナスは、ビューティージェネレーション1着 → ヴィブロスを2,3着に置いて、日本の2頭とシンガポールスリングを入れた6点に30ドルずつ張る。
結果、ビューティージェネレーションは圧勝。ヴィブロスは2着に差し込んだ。3着は地元のサザンレジェンドで、これは拾えず無念。配当は、JRAは馬連1010 / ワイド420 / 3連複5260 / 3連単12480。香港は馬連3840 / ワイド1405 / 3連複22490 / 3連単47020。ご満悦です。
今年一番多く使った買い方で、馬連38.4倍を150ドル、ワイド14倍を350ドル、合計10,660ドル(約155,000円)の払戻し。全4レースで2,000ドル買ったので、8,660ドル(約125,000円)の浮きだ。1500%超えはやはり素晴らしい。そしてやはり、だいたいどこに行っても1レースしか当たらないのだ。きっちり勝負できて満足。
オッズが跳ね上がっていたのは嬉しいボーナスだが、海外遠征実績のある馬にビュイックでこの人気はうますぎる。複勝9倍って! オーナーの佐々木大魔神が、翌週の予想メルマガで「それにしても、香港でのヴィブロスの複勝は9倍、馬連は38倍もついていました。彼女の“海外好き”は、現地では知られていなかったみたいです(笑)」と書いていた。めちゃめちゃ儲けたんだろうなあ。
以上、的中自慢の香港国際競走レポートでした。来年はみんなで遠征して出稼ぎだ!









的中しました!
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