

UMAPS回収率アップ講座〈34年27勝7敗〉「トリガミ・押さえはなぜダメなのか?」
[お詫び] とにかく長いです。でも、真面目に馬券に向き合いながらも勝ちきれない方にはきっと役に立つと思います。やる気のあるときにお読みください。。( °Θ°)
序:公開予想実績──「全重賞参戦・通算+本年」
講義① 回収率だけを考える──「トリガミ論外、押さえ買うな」
最低回収率500%ルール
「勝負の型」を崩さない
まずは「勝つ」という言葉の定義をしておきましょう。UMAPSでは「年間回収率100%超え」です。これを実現するために、トリガミはなぜいかんのか?
何よりも「当たったときに後悔しない!」ですわ。馬券はいつ当たるかわからんので。自信のあるレースなんてほとんどアテにならない。同じ投資額で挑み、予想が的中したレースでどれだけ回収するか、儲けるかの勝負。
「賭け金だけでも回収」とかで人気馬を買い足す人がいます(だから締め切り直前は人気馬絡みのオッズが下がる)。これはたとえば、1000%獲れた本線が当たったときに、500%に減らすことになる。せっかく10レース分稼げたのに! トリガミは当たっても1レース分だし、たいてい配当が低いので賭け金がかさむ。こういう人多いと思います。
もう一つ、「押さえ馬券」の弊害について。これは数字を出します。


表を見てください。たいして買いたくもない「5倍」の馬券を組み込で同じ回収率(期待値)にならすと、なんと全体の70%を押さえ馬券に費やすことになる。10倍でも58%だ。本来買いたい馬が来たときの期待値をそこまで下げんのか?って話です。何やってんだか。。
400%とか600%ならいいじゃん!と思われるかもしれないが、狙った軸馬と穴馬がセットで美しく来るケース、4レースや6レースに1回ありますか?という話です。10回に1回くらいしかないチャンスで貯金を作らないと勝てないですマジで。あと、人気馬だって普通に消えるものです。自信もって軸で狙っても来ないですからねw
レース回収率=最低500%!
下回る馬券は一切買わない
レースの最低回収率とは、どの買い目が的中しても「決めた最低回収率を上回る」ということ。UMAPS内で見かける「500%的中」はここからきています。
やってみるとわかるのですが、500%のハードルはなかなかに厄介。オッズが下がってくれば、買い目を削らねばならない。当たるかもしれないのに。予想は当たってたのに。等々。我慢だ。忘れよう。長い目で見よう。それでも「ガミでも当てたい!」という人は、そういう楽しみ方なので否定しませんが。
大穴党はともかく「そこそこ当たってるのになあ」という人は、購入するレースの最低回収率を設定するだけで儲けが出るようになると思う。何より、買い目や予算配分にシビアになるのがいい。最初は300%でも400%でもいいので、決めてみる。
UMAPSでは最低を500%、穴狙いのときは1000%に設定しています。事実上の押さえ馬券も、500%を超えるように買う。たとえば本線含めて同じ払戻にならすと800%になっちゃうケース。押さえを500とか600に期待値を下げることで、本線が1000とか1200を超えてくる。そんな調整をして、本線的中のときにできる限り回収できるようにします。
この形にした2015年以降は、2020年を除いて負けていません(2020年はシステム改修、大穴馬の4.5着多発など複数の要素があると思っています)。もちろん楽観しているわけではないですが、自分の中では「最重要ルール」ですね。
年回収率150%が大目標!
「勝負の型」を崩さない
高めの目標に対して大切なのは、スタンスを崩さないこと。基本的な買い方、投資金額、年間目標を決めて、一年間運用する。日々の結果を記録するのが面倒なら、年始に専用口座をリセット。50万円とか、100万円とか、わかりやすい金額に戻して、金杯に臨む。
券種や買い方は、好きな型を追究すればよいと思います。UMAPSの馬券仕上げは、堅いのも大穴もありの両刀です。とはいえ穴馬券で勝つほうが好きだし、堅くなりすぎないように気をつけている(そもそも縛りがあるから、5倍未満は1点に絞っても買えない)。本命系馬券はボーナスが設定しにくいというのもある。要は好みの問題。今まで通りの党派でOKです。でも、回収率だけは見る。
スタンスを決めたら、10回くらいハズレが続いても動揺しない。でも、20連敗はしないくらいのバランスでいきたい。最低が500%なので、5回に1回当たれば勝つ。そして1000%は本線で獲れるが、2000%は狙ってもなかなか獲れないもの。
「当てる」のが目的ならは別だが、「稼ぐ」には気持ちのゆとりが大切。5レースや10レース負けたからって、取り返そうとするな。同じペースで粛々と買いたいですね。どんな戦法であれ、勝っている人間は型を崩さない。「勝負の型」=お気に入りのスタンスをどう決めるかが第一歩かと。(´Θ` )

講義② 軸馬・穴馬の取捨──「穴を変身指数で見抜く」
「見えない変身」を探す
重要ファクター5+3
馬柱でわかりにくい
変身を見抜けるかの勝負
ここではUMAPSでの馬選び手順を解説します。最初から軸やヒモを決めてしまうと思考停止で失敗するので、まずはひたすらピックアップ。穴馬の長所(=変身)を見つけてあげることが重要で、人気馬のように前向きな話題が少ないぶん、見つけたときに美味しい可能性が高い。
「変身指数」の前提として、ファクターを4つ(①記録 ②適性 ③陣営 ④変身)に分けています(④は①~③にハマらない展開や枠順、あらゆる前走比較などを収容)。
どのファクターも、ポイントは変わり身、「変身」です。穴馬は変身するから穴なのであって、これを見抜けるかどうか。細かい話は省略しますが、分かりやすいのは適性かな。東京ダート1600mで好走した人気馬を中山ダート1800mで嫌う、逆の穴馬を買う、みたいな話です。
馬柱や通算成績で簡単に見抜けるものは人気になっちゃいますが、UMAPSの指数ではもうちょい掘り下げます。たとえば、中山ダート1800mは初めてというケース。種牡馬の複勝回収率が高いとか、上がりのかかるダートで好走してきたとか、騎手のコース成績がいいとか、そういうものをすべて計算しているので、得意不得意、変身の予測ができる。
こういう「見えない変身」を探す作業が重要になりますね。人気薄から見ていって加点してピックアップ、人気馬は減点して馬券的な美味しさを人気薄と比較する。そんな流れで、4頭から6頭を選びます。
下は指数と予想のまとめとして4頭を推奨している、シンプルなレースカードです。ファクター別に予想印を打っています。


ふだん、皆さんは何をベースに選んでいますか? スピード指数、血統、調教、騎手、展開、レースレベル、あたりが主な流派か(合わせ技で「適性派」が多い印象)。ファクターはピンより複合がおすすめですが、たくさんあると重みづけが難しいですよね。
①前走より楽できそう(適性・不利)
②まともな騎手(長期主戦はOK)
③内枠の先行馬(特殊コース除く)
④フレッシュ(調教変化・ローテ)
⑤相手関係(ダートは時計も)
UMAPSでは、この5項目が重要と考えています。これらはもちろん指数に反映されているので、指数上位馬の各要素を見ればよい。
⑥当該馬の複勝率
⑦調教師の複勝率
⑧オッズが適性か?
加えて、軸馬の場合は基本ポイントとしてこの3つを挙げておきます。
データが出せるJRAはもちろんですが、実は初見の地方競馬(海外も?)でも使えます。むしろ情報を持たない競馬場こそ有用だなと最近思う。シンプルですが、大井、門別、姫路、等々、近年はなぜか地方のほうが勝ってます。3年で200%を超える回収率!
スピード指数や血統だけで買える人は別にして、複数のファクターで予想する人は、軸馬選定のチェックポイントを定めることが重要。優先順位をつける。重視するファクターは自由でも、重みづけは決める(UMAPSと同じである必要はないですが)。
穴軸の相手本線は慎重に!
ヒモ穴選びの5ヵ条
単、連、複。「軸」馬の考え方は1着から3着までいろいろあります。UMAPSではワイドを本線に多用するので、3着でOKのことも多い。軸馬とは心中することになるので(一部の例外を除いてボックス馬券は非推奨)、4〜6頭の中からどう選ぶか。
まずは人気馬を選ぶ場合。指数上位(1−3位)で、鞍上がまともで、推しやすい「変身」があることが望ましい。前走不利とか、馬場適性とかですね。逆に前走圧勝でルメール鞍上で相手弱化でも、今回の条件は未知数、みたいなのは嫌いたいわけです(指数にも減点反映されているはず)。
信頼できる人気軸が分かりやすく決まる場合は、対抗軸が重要になる。ワイドや3連系2頭軸の相手となる「相手本線」、いわゆる◯対抗や▲単穴については、馬券対象として信頼できるかどうか。検討要素は軸馬と同じです。1頭か2頭、指数上位から選ぶことになります。UMAPSの重賞予想はわりとこれが得意で、◎◯からヒモ穴への3連複でよく1000%超えを的中しています。
穴馬を軸にしたときの相手本線(通常は人気馬になる)も同じだが、一つ異なるのは、確率>配当で選ぶこと。穴軸が来て獲れないのは最悪なので、ワイドの相手(1−3頭)は超慎重に選びたいところです。
続いては、ヒモ穴について。人気から流すときのヒモ穴は配当最優先です。後述の「馬券仕上げパターン」次第で選べる頭数は変わってくるが、基本的には指数上位で配当の良い馬から選ぶ。適性や状態の変わり身を重視して。
ヒモ穴選びまとめ。こんな感じでやっています。先に書いたファクターとは少し切り口が違うのが分かりますか?
①変身指数上位馬
②軸馬と同血統 / 同脚質(ゾーン)
③プラス思考(加点評価)
③騎手(穴回収率が高い)
⑤人気のない順に検討する
宝くじ的にヒモ穴に広く張るときは、10〜13人気あたりの超人気薄で少しでも可能性のある馬(上記①〜③)を躊躇せず拾います。もちろん、この手のボーナス馬券では1000%は欲しい。できれば2000%とかを入れておきたいところです。宝くじなんで。
最後に。4〜6頭(できればMAX6頭までにしたい)選んだものを、順位づけして並べる。このときに、人気馬はABCDE、穴馬はXYZVWの順でマークしておく。これは次項で使います。

講義③ 後悔しない馬券仕上げ──「軸から穴か、穴から軸か」
ワイド8倍のライン
元金1.5倍は買うな
軸馬人気と相手頭数で
選ぶべき券種は変わる
予想が終わったら、馬券への仕上げです。単勝でも馬連でも3連単でも、券種は得意な「型」で選べばよいですが、手順を決めることはとても大切。参考までにUMAPSでの手順を紹介しておきますが、正直ここは深い森、高い山、迷宮です。攻略はなかなか難しい。
まずはこの①②を見て、下表にはめます。
①軸馬は人気か穴か
②買いたい相手は何頭か


簡単に解説すると、①最大6頭選択 ②基本は穴3頭、軸または相手3頭(軸1頭決め手穴5頭、逆に穴1頭で相手5頭のケースもあり) ③軸1頭の場合、最大穴5頭まで選択可 ④穴1頭の場合、最大相手5頭まで選択可 ⑤穴1頭の場合、相手はABCDE+YZVWから選択可 ⑥XYまたはXYZボックスの場合、相手にXYZも入れる ※2頭軸の対象のみ◯▲をつけてある
読んでるだけだと頭に入らないと思うので、馬券を買うときに見てくださいw
次に、券種に対する見解です。UMAPSでは向き不向きを下表のように考えている(印は近年のUMAPSの相性)。微妙にハマらない例外はありますが、型に従ってからアレンジします。


馬連は好きな券種なのに不振だなー。馬連なら獲れたなというケースは多々あるのだが、縦目が多いのも理由か。XYーABなどのボックスを含めて、また見直します。
+馬連 or 3連複ボーナスで
=1500%を叩き出す
◎中穴と◯上位人気の組み合わせを想定したときに、ワイド8倍が500%の最低ライン。できれば10倍欲しいところ。これに馬連か3連複をボーナスで追加するのが基本型です。
理想のヒットは、ワイドのみで800%、馬連も的中で1500%前後。これを満たすには、1点勝負だとワイド10倍(80%購入)+馬連35倍(20%購入)がラインになってくる。1万円購入だと、ワイド10倍×8000円+馬連35倍×2000円=150000円になる。事例集に挙げた2020年のファンタジーSが、こんな感じ。全部のせのホームラン(ワイド+馬連+3連複)だと、こんな形になる↓
的中例:レパードS[2019]──ワイド1点+馬連2点+3連複6点


あとはすべて、この派生形です。絞れない場合、ワイドでは500%にならない場合、という感じで広げていくと、7種類。本当はもっと細かいのもあるのだが、できるだけシンプルにしたいところですね。単勝はあまり試していませんが、単系の上位人気(5〜15倍)が軸馬で相手がややこしい場合はアリだと思います。
なお、ワイドの強みは、ダブル的中の可能性と、買わない(=消したい)人気馬が来ても的中の可能性があること。但し3点が限界で、ヒモを多数買うようなケースは、馬連流し+ワイド1〜2点で対応したい。ダブル的中だとこんなイメージです(実はこれボーナス設定をミスってまして、少し勿体ないやつですが)。
的中例:フェブラリーS[2021]──ワイド3点+3連単6点


人気馬を押さえるな!
元金の1.5倍的中もダメ!
まとめます。500%を満たすためには厚く買う必要があるうえ、本来望んでいた本線で的中したときにムダな投資になる。但し、穴軸の場合は抜けない構成が必要。複勝はどうしても旨みが薄いので、ワイドで対応する。
また、馬券を絞るときは、オッズの安いところから切ること(本線はもちろん除く)。それだけ予算が別の馬に積めるので、的中時のリターンが全体的に大きくなる。1.5倍にしかならないなら、その買い目は捨てて、ほかに資金を回すべきです。「稼ぐ」ために勝負することを徹底するしかありません。
以上、UMAPSでの基本的な考え方と手順をまとめてみました。変身の見極め(軸馬選択)と仕上げの吟味(券種選択)をシビアに繰り返しながら馬券を買うと、勝てるようになるはず! 一緒に年間回収率150%を目指しましょう。(´Θ` )

事例集:実際の的中パターン──「UMAPSが勝ちに行く7分類」
①ワイド+馬連
②ワイド+3連複
ワイドをまず考える。1点8倍(2点以上の場合は合成オッズで8倍)以上を対象にする。ボーナスで追加するのは馬連か3連複か。中穴軸は馬連、大穴軸は3連複(もしくはワイド1本)か。相手候補が絞りやすい場合も3連複が有効。UMAPSでは、穴軸のときの基本形がこの①②です。
ワイドベースの「1000%超!」── 馬連もしくは3連複とのダブル的中で1000%を超えてくる馬券
的中例:ファンタジーS[2020]──ワイド1点+馬連1点


③馬連流し
ワイドではオッズが足りなくて、かつ相手も絞りにくい場合に選択する。当然抜けは発生するので、穴馬からの馬券よりも人気馬からヒモ穴流しに有効。その際はオッズにらみで軸馬以外の人気馬をどんどん切り捨てる。
馬連流し「1000%超!」── 純粋な流しでは近年なぜか的中が少ない馬券
的中例:小倉記念[2021]──馬連2点+3連複1点(これもドンピシャな例ではないです)


④3連複1頭軸流し
⑤3連複2頭軸流し
ワイド+3連複を買いたいが、オッズが足りない場合。◯相手本線を決められない場合は④1頭軸に、◯相手本線が決めやすい場合は⑤2頭軸に。先にも書いたが、ある程度人気の◎◯からの2頭軸はUMAPSが得意とする馬券です。
3連複2頭軸「1000%超!」── 近年はなぜか芝の短距離重賞に強い馬券
的中例:ヴィクトリアマイル[2021]──3連複7点


⑥3連単
⑦単勝
人気馬で堅くて、3連複1−2点でも500%は厳しいという場合、軸馬1着固定の3連単を。軸馬が2−3人気で、1人気が2−3着という決着に有効。相手候補が絞れずどうにもならん場合は単勝(5倍以上)を選択。
3連単「1000%超!」── 少頭数で素質馬が抜けている2.3歳戦で使いやすい馬券
的中例:毎日杯[2021]──3連単3点


最後にもう一度。大切なことなので、トリガミや押さえの弊害を強調して終わります。(しつこいww)

当たって儲からんとか…?
そのレース買わない決断も