では、いくら儲かったんだ?|アーモンドアイとの4年間(8)
3歳時のJCの後、「ざっと400万円ですね」というお祝いメッセージを友人からもらいました。ストレートですね。実際にはそんなに入っていませんが。この長々しい文章を読んでくださっている皆さんが最も気になっていること、「じゃ、お前はいくら儲かったんだよ!?」でしょう。競走馬ファンド=一口馬主の配当、税制は奇々怪々です。詳しいことはどのクラブでも良いので、カタログや募集要項でも読んでください。絶対に分かりませんから。以下にざっくり説明してみます。
レースでの獲得賞金のうち、会員に分配されるのは、進上金20%+クラブ手数料3%(これはクラブによって異なり、主流は3~5%)を引いた77%。それに3段階の源泉徴収税が控除され、月次配当としてレースの1~2ヵ月後に配当されます。クラブが源泉した税は通年でクラブが精算し、翌春に年次配当として配当されます。月次配当はクラブ源泉されない出資返戻金配当と源泉課税される利益配当に分かれます。シルクで黒字でも、他のクラブで赤字であれば、1年単位で通算・精算が可能です。確定申告をすることによって、多く源泉課税された分の還付を受けることが出来ます。赤字=必要経費は、その年に引退した馬の損失額です。未勝利引退馬が多ければ、それだけ必要経費も増えることになります。
これでも分かりづらいですね。
もうある掲示板に書かれているので、明かしちゃいますが、2020年11月分 天皇賞1着、JC1着での月次配当は10口で372万ちょっとです。この中には天皇賞の副賞の純金カップ(ノーザンホースパークに展示されます)売却代金も含まれています。JCのものは11月中には売却処分されなかったようで、12月分になるようです。年次配当は別途計算しなくてはいけませんが、だいたい3割くらいで120~130万円くらいでしょうか、月次配当と合わせて500万円くらいかと。祝賀費用が天皇賞で前述したクッション製作費用等で総額750万円の予算で、25万円の負担。JCは未定ですが、もっと華々しいかもしれませんね。日本の最高峰のレース2つを制すると、やはりすごい金額ですわ。
最終的な損益は他の出資馬の活躍度合いにもよりますので、人によって異なります。私は確定申告をしたら、追加納税になってしまいました。ざっくり通算で1000万くらい利益が出ているではないかと思っています。
カタログ到着からのこの4年間、本当に楽しい競馬ライフを過ごさせていただきました。アーモンドアイには感謝しかありません。この長々しい駄文でも語りつくせないくらいの様々な経験、すてきな時間を過ごさせていただきました。
クラブの知人から聞いた話ですが、オルフェーヴルの出資会員の方で種牡馬配当(5年間のリーズ代金)を受けた後に、退会してきれいさっぱり一口馬主をやめてしまった方もいらっしゃるそうです。一口馬主として燃え尽きてしまったのでしょうか。私もある種の達成感から喪失感、燃え尽き感を少なからず感じています。もうこんなに素晴らしい馬とは出会えないと思います。本当に特別な馬です。
18世紀後半、若きダービー伯爵エドワードが悪友のチャールズ・バンベリーとオークス山荘で語らい、企画して始まった3歳クラシックレース。最初のレースが牝馬のオークスでした。限られた血統の中だけでの交配で競走能力に特化してのサラブレッド生産の歴史。人間のエゴ丸出しとも言える究極のブラッドスポーツです。340年経って、極東の日本でこんなに素晴らしいサラブレッドがターフを駆け抜けました。
速くて、強くて、美しい! アーモンドアイの血統からさらに素晴らしい馬が誕生することを夢見て。それまで、何度も貴女のレースを観るよ。何回観ても感動できる素晴らしいとしか表現できません。
ありがとう! アーモンドアイ。
PREV 7. ノーザンファームの野望か?
3歳時のJCの後、「ざっと400万円ですね」というお祝いメッセージを友人からもらいました。ストレートですね。実際にはそんなに入っていませんが。この長々しい文章を読んでくださっている皆さんが最も気になっていること、「じゃ、お前はいくら儲かったんだよ!?」でしょう。競走馬ファンド=一口馬主の配当、税制は奇々怪々です。詳しいことはどのクラブでも良いので、カタログや募集要項でも読んでください。絶対に分かりませんから。以下にざっくり説明してみます。
レースでの獲得賞金のうち、会員に分配されるのは、進上金20%+クラブ手数料3%(これはクラブによって異なり、主流は3~5%)を引いた77%。それに3段階の源泉徴収税が控除され、月次配当としてレースの1~2ヵ月後に配当されます。クラブが源泉した税は通年でクラブが精算し、翌春に年次配当として配当されます。月次配当はクラブ源泉されない出資返戻金配当と源泉課税される利益配当に分かれます。シルクで黒字でも、他のクラブで赤字であれば、1年単位で通算・精算が可能です。確定申告をすることによって、多く源泉課税された分の還付を受けることが出来ます。赤字=必要経費は、その年に引退した馬の損失額です。未勝利引退馬が多ければ、それだけ必要経費も増えることになります。
これでも分かりづらいですね。
もうある掲示板に書かれているので、明かしちゃいますが、2020年11月分 天皇賞1着、JC1着での月次配当は10口で372万ちょっとです。この中には天皇賞の副賞の純金カップ(ノーザンホースパークに展示されます)売却代金も含まれています。JCのものは11月中には売却処分されなかったようで、12月分になるようです。年次配当は別途計算しなくてはいけませんが、だいたい3割くらいで120~130万円くらいでしょうか、月次配当と合わせて500万円くらいかと。祝賀費用が天皇賞で前述したクッション製作費用等で総額750万円の予算で、25万円の負担。JCは未定ですが、もっと華々しいかもしれませんね。日本の最高峰のレース2つを制すると、やはりすごい金額ですわ。
最終的な損益は他の出資馬の活躍度合いにもよりますので、人によって異なります。私は確定申告をしたら、追加納税になってしまいました。ざっくり通算で1000万くらい利益が出ているではないかと思っています。
カタログ到着からのこの4年間、本当に楽しい競馬ライフを過ごさせていただきました。アーモンドアイには感謝しかありません。この長々しい駄文でも語りつくせないくらいの様々な経験、すてきな時間を過ごさせていただきました。
クラブの知人から聞いた話ですが、オルフェーヴルの出資会員の方で種牡馬配当(5年間のリーズ代金)を受けた後に、退会してきれいさっぱり一口馬主をやめてしまった方もいらっしゃるそうです。一口馬主として燃え尽きてしまったのでしょうか。私もある種の達成感から喪失感、燃え尽き感を少なからず感じています。もうこんなに素晴らしい馬とは出会えないと思います。本当に特別な馬です。
18世紀後半、若きダービー伯爵エドワードが悪友のチャールズ・バンベリーとオークス山荘で語らい、企画して始まった3歳クラシックレース。最初のレースが牝馬のオークスでした。限られた血統の中だけでの交配で競走能力に特化してのサラブレッド生産の歴史。人間のエゴ丸出しとも言える究極のブラッドスポーツです。340年経って、極東の日本でこんなに素晴らしいサラブレッドがターフを駆け抜けました。
速くて、強くて、美しい! アーモンドアイの血統からさらに素晴らしい馬が誕生することを夢見て。それまで、何度も貴女のレースを観るよ。何回観ても感動できる素晴らしいとしか表現できません。
ありがとう! アーモンドアイ。
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3歳時のJCの後、「ざっと400万円ですね」というお祝いメッセージを友人からもらいました。ストレートですね。実際にはそんなに入っていませんが。この長々しい文章を読んでくださっている皆さんが最も気になっていること、「じゃ、お前はいくら儲かったんだよ!?」でしょう。競走馬ファンド=一口馬主の配当、税制は奇々怪々です。詳しいことはどのクラブでも良いので、カタログや募集要項でも読んでください。絶対に分かりませんから。以下にざっくり説明してみます。
レースでの獲得賞金のうち、会員に分配されるのは、進上金20%+クラブ手数料3%(これはクラブによって異なり、主流は3~5%)を引いた77%。それに3段階の源泉徴収税が控除され、月次配当としてレースの1~2ヵ月後に配当されます。クラブが源泉した税は通年でクラブが精算し、翌春に年次配当として配当されます。月次配当はクラブ源泉されない出資返戻金配当と源泉課税される利益配当に分かれます。シルクで黒字でも、他のクラブで赤字であれば、1年単位で通算・精算が可能です。確定申告をすることによって、多く源泉課税された分の還付を受けることが出来ます。赤字=必要経費は、その年に引退した馬の損失額です。未勝利引退馬が多ければ、それだけ必要経費も増えることになります。
これでも分かりづらいですね。
もうある掲示板に書かれているので、明かしちゃいますが、2020年11月分 天皇賞1着、JC1着での月次配当は10口で372万ちょっとです。この中には天皇賞の副賞の純金カップ(ノーザンホースパークに展示されます)売却代金も含まれています。JCのものは11月中には売却処分されなかったようで、12月分になるようです。年次配当は別途計算しなくてはいけませんが、だいたい3割くらいで120~130万円くらいでしょうか、月次配当と合わせて500万円くらいかと。祝賀費用が天皇賞で前述したクッション製作費用等で総額750万円の予算で、25万円の負担。JCは未定ですが、もっと華々しいかもしれませんね。日本の最高峰のレース2つを制すると、やはりすごい金額ですわ。
最終的な損益は他の出資馬の活躍度合いにもよりますので、人によって異なります。私は確定申告をしたら、追加納税になってしまいました。ざっくり通算で1000万くらい利益が出ているではないかと思っています。
カタログ到着からのこの4年間、本当に楽しい競馬ライフを過ごさせていただきました。アーモンドアイには感謝しかありません。この長々しい駄文でも語りつくせないくらいの様々な経験、すてきな時間を過ごさせていただきました。
クラブの知人から聞いた話ですが、オルフェーヴルの出資会員の方で種牡馬配当(5年間のリーズ代金)を受けた後に、退会してきれいさっぱり一口馬主をやめてしまった方もいらっしゃるそうです。一口馬主として燃え尽きてしまったのでしょうか。私もある種の達成感から喪失感、燃え尽き感を少なからず感じています。もうこんなに素晴らしい馬とは出会えないと思います。本当に特別な馬です。
18世紀後半、若きダービー伯爵エドワードが悪友のチャールズ・バンベリーとオークス山荘で語らい、企画して始まった3歳クラシックレース。最初のレースが牝馬のオークスでした。限られた血統の中だけでの交配で競走能力に特化してのサラブレッド生産の歴史。人間のエゴ丸出しとも言える究極のブラッドスポーツです。340年経って、極東の日本でこんなに素晴らしいサラブレッドがターフを駆け抜けました。
速くて、強くて、美しい! アーモンドアイの血統からさらに素晴らしい馬が誕生することを夢見て。それまで、何度も貴女のレースを観るよ。何回観ても感動できる素晴らしいとしか表現できません。
ありがとう! アーモンドアイ。
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